CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
欲望の翼
欲望の翼 (JUGEMレビュー »)

熱帯のジャングルを俯瞰するあの緑色の風景は、飛び続ける『脚のない鳥』の視線のようだ。じわりと汗をかいた男女が、サッカー競技場の売店で『1分間の友人』になる、それは『永遠に続く1分』の始まりだった・・・。

私がレスリー・チャンに激しく恋をするきっかけになった1本。ここから香港映画にのめりこみ、今もレスリーと香港に恋をし続けている。あなたにも、『あの1分』の魔法を、是非。
MOBILE
qrcode
<< 鉄道員 | main | ひまわり >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
シェルブールの雨傘
シェルブールの雨傘
シェルブールの雨傘


これも一昨日だかテレビの深夜映画で観た。
カトリーヌ・ドヌーブの美しいこと美しいこと。

これ、最初から最後まで全編台詞が歌になっているわけで、ミュージカルにアレルギーのある人だとやや耐え難いかも。と言ってもインド映画のように激しく踊り狂うわけではなし、観ているうちに案外単調なメロディやフランス語の音のおかげで慣れてくる。というわけで、どなたさまも一度れっつとらい。

ちなみに「ジュテーム」とか「モナムール」とかさくっと言ってるのを聞いて、「おぉ、本当に使うのか、その言葉」となんだかちょっと驚きました。そしてこんな風にすぐに本筋から脱線していく自分に鬱。
特筆すべきは、その色使いの素晴らしさ。建物や部屋の壁の色からしてもう、緑、黄色・ピンク、水色、オレンジ、花柄・・・などなど、「実際住んだらどうなんだろうな・・・」という、水色のペンキで塗りたくられた部屋でさえ、この映画の中では美しい。カトリーヌ・ドヌーブの恋人の叔母さんは、真っ赤と白の2色で彩られた、カーテン付きのベッドに寝ていた。

女性達の服の色も素晴らしい。
金色の髪のカトリーヌ・ドヌーヴの、白いブラウスに鮮やかな黄色のカーディガンと黒いスカート。
やわらかなピンク色のスーツに、白いAラインのコート。
水色のグラデーションのブラウス・カーディガン・スカートに、首にはふわりと透けた生地の水色のスカーフを垂らして、白っぽいトレンチコート、。
オレンジ色のドレスに、オレンジ色のコート。

ブラウンの髪の母親の、クラシカルで真っ赤なスーツに白い真珠のネックレス。
鮮やかな七部袖の黄色のスーツに、黒いチュールのついた黒い帽子、黒い長手袋。
背中の開いた黒いドレスに、鮮やかな濃いピンクの、透けた生地の大きく長いショール。

洪水のごとく溢れる美しい色・色・色。
色を見るためだけにこの映画を観てもいいくらいだ。
女性のメイクアップも素晴らしい。

17歳の傘屋の娘と、20歳の自動車修理工の青年、この若い恋は戦争によってかなしい番狂わせに遭い、子供を得ながらも結実しない。別々に家庭を持ち大人になった2人が、ほんのひととき偶然に再会し、また別れていく。セリフのない、テーマソングだけが流れる、雪の夜のラストシーン、それまで淡々と流れた物語を突き抜けてあのシーンは切なさに満ち溢れるものだった。

それまでは、徴兵のため涙の別れをしている最中でさえ、切なさも哀しみも音楽の影に控えているような、不思議に淡々とした調子で物語は進んできたのに、あのラストシーンでいきなり突き抜けるのだ。共に幸福であったかもしれないひと、苦く遠くなってしまった若い恋。

しかし、同じく戦争で何もかもが狂ってしまった男女を描く映画『ひまわり』とは、かなりタッチは違う。『ひまわり』の後味は激しく鬱だが、『シェルブールの雨傘』の後味は切ないロマンティシズムだ。 
| Cinema | 16:32 | comments(0) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
| - | 16:32 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://dear.jugem.cc/trackback/260
トラックバック
Jednoręki Bandyt
Jednoręki Bandyt
| ednoręki Bandy yrsp | 2010/05/26 10:11 PM |