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欲望の翼
欲望の翼 (JUGEMレビュー »)

熱帯のジャングルを俯瞰するあの緑色の風景は、飛び続ける『脚のない鳥』の視線のようだ。じわりと汗をかいた男女が、サッカー競技場の売店で『1分間の友人』になる、それは『永遠に続く1分』の始まりだった・・・。

私がレスリー・チャンに激しく恋をするきっかけになった1本。ここから香港映画にのめりこみ、今もレスリーと香港に恋をし続けている。あなたにも、『あの1分』の魔法を、是非。
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ひとつ心配事クリア
彼と連絡がついた。何の問題もなし。
クリスマスからこっち音沙汰なしだったのだが、つい今しがた数日分のメールをチェックした様子で、メッセンジャーで話し掛けてきた。


「心配させ続けてごめん、僕は大丈夫だから。恐ろしい地震だったね、プーケットに出張中じゃなかったことに感謝するよ。ものすごい数の死者だ、人生ってのは本当に予測できない」


ほっとした。心配する人数がひとり減った。彼はシンガポールで忙しくしていただけだったようだ。「今ようやく、きみが送ってくれたクリスマスキャロル見て遊んでるところだ」と言う。ささぽんさんが紹介していた『carol maker』をクリスマスに送信しておいたのだ。かわいいでしょう?と詰め寄ると「おもちゃの兵隊さんだね、すごくかわいい。とても気に入ったよ、ありがとう」と彼が笑った。


ああ、よかった。日常がひとつ戻って来た。


彼が無事だとわかると、今度は家族で。「私の家族が日本に居ないのよ、どこに行ったかわからないの」と伝えると、「まさかタイに居たりしないよね?」と彼が言った。そう、その辺が心配で。


「私も、タイやらペナン島やらに居ないことを祈ってるんだけど」
「そこに居るかもしれないって思ってるの?」
「アジア方面だろうと思ってるんだけど・・・」
「シンガポールに来てる可能性は?」
「多分、違う。もしシンガポールに行く予定だったら、事前に父は私にそう言っただろうから」
「家族がどこに居るか知る手立ては?」
「ううん・・・何もないの」
「ニューイヤーイヴに家族が電話してくるってことは?」
「わからないけど、多分ない」
「いつもだいたいどれくらいの頻度で電話してるの?」
「少なくとも旅行中に電話してきたことはないの。父と電話で話したのはクリスマス直前が最後」
「お父さんはどこの国に行くとか言わなかったの?」
「ううん、メリークリスマスとか言っただけ」
「なんてばかな娘なんだ!きみは自分から訊ねてもいないのか!」
「・・・・・・・・・・・・・」
「この、ばか、ばか、ばか!」


・・・ごもっともである。なんぼ家族と仲が悪いからと言って、行き先も日程も訊ねなかったのは私の落ち度だ。今後は改めよう。まあ、今後があればの話だが。


彼が私を馬鹿娘と叱りつけたところで、彼に電話が入って会話中断。しばらくして戻って来た彼は、「国際電話だったよ。1月中旬からバングラデシュに出張することになった」と言った。


「バングラデシュって・・・」
「インドの近くだよ」
「どれくらいの期間行くの?」
「多分1週間程度。地震が起きないことを願うよ」


げんなり。


「なんだかもう、地球上に安全な場所なんてないのかもって思っちゃう・・・心配になってきた」
「心配しないで、僕はスーパーマンなんだから」
「うん・・・まあでも、あなたはすごいラッキーガイだってことは信じてるの。あなたは去年、SARSだって蹴っ飛ばしたんだし。ね?」
「そうだよ。ホテルマンの仕事も蹴っ飛ばした」
「そうだったわね(笑)あなたは絶対に危険に陥ったりしないんだわ」
「僕はすごく良い時期にあの場を離れたんだ・・・あのホテルが新しい経営体制に切り替える前に、SARSの混乱が始まる前に、その他諸々・・・」


補足説明。彼はラッフルズホテルのマネージャーだったが、去年の頭、カンボジアの系列ホテルに移る予定になっていた。既に荷造りも始めていたし、それは決定済み事項だと思っていたのだが、彼はメールで「きみは僕にカンボジアで仕事してほしい?シンガポールで仕事してほしい?」と訊ねて寄越したことがあった。私は、「あなたがどこの国で仕事しても全然構わない。あなたの人生だから、あなたのやりたいことを選んでくれたらいい」と返事したのだが、しばらくして「もしかしたらシンガポールに留まるかもしれない」と書いてきた。どういうことだろう・・・と思っていたら、彼はカンボジアの仕事を断りITカンパニーに転職して私をびっくりさせた。


そのITカンパニーはホテルマンの経験を存分に生かせるところで、やり甲斐のある仕事だよ、と彼は生き生きしていた。その後、アジアでSARSによる混乱が始まる。観光客の激減でホテル業界は軒並み打撃を受け、彼の居たホテルも例外ではなく、勤続年数の長いスタッフからどんどん解雇されていった。給料の高い順から首切りというわけだ。彼の友人の多くが突然職を失った。「危なかったわね、あなたもロングサービススタッフだったんだから、解雇されてたかもしれないのよね」と言うと、「本当にラッキーだったよ。僕は実に適切な時期にあの場を離れたんだ」と当時彼は言っていた。彼が持っていたホテルの株も下がって、「貧乏になったぞ、くそ」と文句をたれていたが、それにしても本当に運の強い人だなと思ったものだった。


これらの事を思い返しつつ会話は続く。


「うん、憶えてる・・・あなたは神様に祝福されているのよ」
「きみにも祝福されてるんだよ。きみは僕のラッキースターなんだ」
「・・・・・・ラッキースター???・・・私が???」
「イエス。僕が幸運なのはきみのおかげだ。いつだってきみが幸運を運んできてくれてるんだよ」


何の話かと目を丸くしながら、数秒固まる私。ようやく「・・・ああ、そうなの??・・・知らなかった・・・」と間抜けな返事をすると、「僕が知ってるからいいんだ」と彼が言った。


「きみのことを思うと、物事はいつも素晴らしい方へ転がったよ」


じんわりと、胸があたたかくなる言葉だった。
そのあたたかさを感じながら黙っていると、さて、ミーティングに行かなくては、と彼が言った。


「もしもきみに今年中に話し掛ける時間が取れなかった時のために、先に言っておくよ・・・“よい年を”。きみの家族と連絡が取れたら、僕にメール書いて知らせるんだよ、いいね?」
「うん、ありがと。・・・私も、私のスーパーマンに、“よい年を”。I love you」
「I love you too...my lucky star」


終わり。


落ち着いた。大丈夫、私の家族はどこか、香港あたりでのんびりホリデイを過ごしている。三が日が過ぎた頃、「やだー、おねーちゃん心配してたのー?」と妹が言うだろう。大丈夫、私はラッキースターなんだから。
| Love | 19:53 | comments(2) | trackbacks(0) |
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| - | 19:53 | - | - |
コメント
dearさん,彼氏さんと連絡が付いて良かったですね.
彼氏さんとの話も何度も読ませてもらってるので,
密かに心配していたところでした.
あとはご家族が無事だったら言うこと無いんですが…
ご無事をお祈りしています.
あのクリスマスカード,彼氏さんに送られたんですね!
僕が紹介したネタがお役に立ててホントに嬉しいです.
これからも誰かの役に立てるネタを上げていけたらいいなーと思います.
また,来年もよろしくお願いします,
そして,来年も良い年でありますように…
| ささぽん | 2004/12/30 11:10 PM |
>ささぽんさん
があああ、あたたかいお言葉ありがとうございますぅぅぅ(TeT)いや〜ホント、彼に関してはほっとしました。家族のこともきっと、後で「心配して損したわっ、けっ!」っていうことになるだろうと、今はそう考えることにしました。(笑

あのカードはですね、見た瞬間に「これはもらった!」と思ったんですよ。狙い通り彼も「かわいい!」とウケてました。お世話になりました。(笑

昨今のささぽんさんとこのネタでしつこく遊んだのは、『音痴な女の子にボールを投げて黙らせる』とか。気が狂いそうになりながら闘ってて、途中何度もやり方をメールで訊こうかと思ったものです・・・。
あと、男女3人が出て来るフラッシュ作品で、ちょっと不思議なゲーム仕立てになってるやつで・・・女の子が最後に飛行機に乗るのがゆるいゴール、みたいなヤツあったでしょう?あれ、めちゃくちゃ気に入りましてねぇぇ。ああいういい空気感のネタ探してくるの、ホントうまいですよね。

来年もよろしくお願いしますね。
May I wish you a Happy New Year!
| dear | 2004/12/31 4:09 PM |
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